『人財』が会社を強くする!

キャリア支援

社員を「人財」と考えるIT企業の社長にインタビュー

今回は、私がキャリア支援を通して出会った、社員を大切にし「人材」ではなく「人財」と呼ぶIT企業の社長に感銘を受けお話を伺いました。会社にとって人が最大の財産だと語る社長の考え方は、これから社会に出る学生やキャリアを考える方にとっても大きなヒントになるはずです。

社長が社員を「人財」と捉えるようになったきっかけはなんですか?

製造業は、製品を販売して対価を得ますが、私たちの会社は社員の能力と努力によって開発されたソフトウェアで対価を得ています。だからこそ、会社にとって社員は何よりの財産。だから“人財”なんです。

社員一人ひとりの力がそのまま会社の成長につながる。だからこそ、社長は社員を財産と考えているのです。

社員が「この会社で長く働きたい」と感じるために、特に力を入れていることについて伺いました。

多様なシステム開発を経験できる環境を整え、スキルアップにつながるようにしています。ソフトウェア開発作業だけでなく、システム設計(SE)へとステップアップできる経験を積ませています。

「成長できる環境」があることが、社員にとって「この会社で続けたい」と思える理由になるのだと感じました。

さらに、社員のスキルアップを支援するための具体的な取り組みも教えていただきました。

  • チーム制での開発
    多くのシステム開発に関わることで、さまざまな経験を積み、プロジェクト管理力も養えるようにしています。
  • 資格取得報奨金制度
    情報系資格を取得した社員には報奨金を支給。学びへのモチベーションを後押ししています。

こうした制度が、社員のキャリア形成や成長を継続的に支えています。

  • 学生へのメッセージ
    就職活動では「有名な会社かどうか」よりも、「自分が成長できる環境かどうか」を見てほしいとのことでした。特にIT業界では、日々の経験や挑戦の積み重ねがスキルを育てます。どんな経験を積めるかを基準に考えると、自分に合った会社に出会いやすくなります。
  • 転職希望者へのメッセージ
    転職を考える際は「これまでの経験がどう活かせるか」だけでなく「これから何を身につけたいか」を軸にすると良いとのこと。新しい環境で学び続ける姿勢があれば、キャリアの幅は大きく広がるはずです。

キャリアコンサルタントとしてのコメント

今回の社長のお話を伺い、改めて「会社選びの基準は人それぞれ」だと感じました。給与や知名度だけでなく、自分がどんな経験を積みたいのか、どんな環境で成長したいのかを意識することが大切です。

学生の方も転職を考える方も、「自分のキャリアにとって何が財産になるのか」を考えてみると、きっと納得できる選択につながるはずです。

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