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週末の「ダラダラ」が心を疲れさせる? 私が医師の解説で気づいた脳の落とし穴

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平日フルタイムで働いてクタクタになる気持ち、本当によく分かります。金曜の夜は「これで解放される!」とホッとする一方、週末の過ごし方で、私はずっとある悩みを抱えていました。

それは、「休んでいるのに、なぜか心が満たされない」というモヤモヤです。

頑張り屋の皆さんの多くがそうであるように、私の週末も「疲れを溜めないこと」が最優先でした。

  1. とにかく寝る:土曜の午前中は布団と一体化。
  2. 家から出ない:パジャマのまま、ひたすらゴロゴロ。
  3. ネットサーフィン:目的もなくスマホやPCでSNSやニュースを延々とチェック。
  4. 音楽を聴く:リラックスできる曲をかけて、目を閉じて過ごす。

身体は休まるはずなのに、日曜の夜になると「何もできなかった」という自己嫌悪と、来週への漠然とした不安が押し寄せてくる。特に、ダラダラとネットサーフィンをした後や、ただリラックス音楽を聴いているだけの時に、最も「時間を無駄にした」と感じていました。


そんな私の「モヤモヤ」の正体を、ある脳科学の医師の解説記事で見つけました。

「休日にダラダラ過ごす人ほどメンタルが悪化しやすい」

その理由が、脳のDMN(Default Mode Network:デフォルト・モード・ネットワーク)というネットワークの過活動でした。

DMNは、意識的な作業をしていない「ぼーっとしている時」に活発になり、「内省」「自己反省」「過去の後悔」「将来の不安」といったネガティブな思考を勝手に繰り広げてしまう、脳のアイドリング機能のようなものなのです。

私が家でゴロゴロし、目的もなくネットサーフィンをしたり、リラックス音楽を聴いて目を閉じたりしている時、脳は「休んでいる」のではなく、むしろこのDMNをフル稼働させ、ネガティブな残業をしていたのです。

身体は休まっても、脳は「内向きな思考」で疲弊し、結果として心が消耗していた——この事実に気づいた時、私の長年のモヤモヤが一気に晴れました。


この気づきから、私は週末の過ごし方を「DMNの活動を鎮める活動」に変えました。大切なのは、「集中力を使うこと」「環境を変えること」です。

「何かに意識的に集中する時間」を作ることで、DMNのスイッチを強制的にオフにします。

  • 料理に没頭する: 1時間だけ凝った料理に挑戦する。手順や味付けに集中することで、思考がクリアになります。
  • 小説やパズルに集中: ストーリーや問題解決に意識を向けることで、内省的な思考が入り込む隙をなくします。
  • ~~ネットサーフィンはNG~~:目的のないダラダラとした情報収集はDMNを活性化させるため、「特定のテーマについて深く調べる」など、目的意識を持って取り組みましょう。

場所や身体の動きに変化を与えることで、脳に新鮮な刺激を与え、気分を切り替えます。

  • 徒歩圏内のカフェまで歩く: 「運動」と「場所の移動」のセット。外の景色や空気を感じながら歩くことで、脳が外向きに活性化されます。
  • 近所の公園で深呼吸: 10分だけでOK。意識的に呼吸に集中し、自然の音や光に触れることで、内省的な思考から解放されます。

きっと、日曜の夜には「ああ、今週はしっかり休めた!」という心の満足感が残るはずですよ。

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