人生100年時代を豊かに生きるために
これからの人生を“まだ途中”として見つめ直す
「人生100年時代」と言われる今、45歳・50歳という年齢は“折り返し”ではなく、“これからをどう生きるか”を描くスタート地点でもあります。
これまで積み上げてきた経験、そしてこれから迎える新しい挑戦。
そんな中で「自分のキャリアを見つめ直したい」「もう一度やりがいを感じたい」と感じている方も多いのではないでしょうか。
私自身も、キャリアコンサルタントとしてミドル・シニア層の方々の相談に関わる中で、「一度立ち止まり、自分を知り直す時間」がその後の人生を豊かにすると強く感じています。
これまでを“見える化”する「ライフラインチャート」
まず取り組みたいのが、自分の人生やキャリアを「ライフラインチャート」で振り返ることです。
紙に横軸を“時間(年齢)”として引き、縦軸を“満足度”や“充実度”として、これまでの人生の浮き沈みを折れ線グラフで描いてみます。
すると、
- どんな時にやりがいを感じていたのか
- どんな出来事が自分を成長させたのか
- 苦しかった時期をどう乗り越えたのか
が一目で分かります。
数字では測れない“自分らしさの原点”が、この振り返りから見えてくることが多いのです。
「ジョブ・カード」でキャリアの棚卸しを
次に、これまでの職務経験・スキル・強みを整理するために「ジョブ・カード」を活用します。
私の手元にあるのは就業経験がある方用になります。4枚セットになってます。そのうちの2枚をご紹介します。


ジョブ・カードとは、厚生労働省が提供しているツールで、自分の職務経歴・スキル・価値観などを体系的にまとめられるシートです。
ハローワークやキャリアコンサルタントのサポートを受けながら作成することもできます。
私も以前、ハローワークから委託されたジョブ・カード作成支援のセミナーに携わった経験があります。
参加者の方々からは、
「自分がやってきたことを整理してみたら、意外と多くの経験を積んでいたと気づけた」
「“できない”と思っていたけど、“やってきた”ことがたくさんあった」
という声が多く聞かれました。
ジョブ・カードを通じて、今までのキャリアを「見直す」のではなく、「認める」ことができる。
それが、次のステップに進むための大きな自信につながるのです。
価値観・興味・強みの再確認
ミドル・シニア世代のキャリア形成で大切なのは、「何ができるか」よりも「何を大切にしたいか」です。
- 今、心からやりがいを感じることは何か
- 自分にとって譲れない価値観は何か
- 興味を持ち続けてきたテーマは何か
これらを見つめ直すことで、これからのキャリアや生き方の方向性が少しずつ見えてきます。
キャリアは“積み上げ”だけでなく、“再構築”できるもの。
人生の後半戦をより豊かに、自分らしく描くためには、この「内省の時間」が何よりの第一歩なのです。
あなたの“これから”を描く準備をはじめよう
これまでの道のりを振り返ることは、決して過去を懐かしむことではありません。
それは、“次の未来”を見つけるための準備です。
今の自分の「現在地」を知ることが、これからのキャリアを自由に描くための土台になります。
そしてその先には、リスキリング(学び直し)や新しい挑戦がきっと待っています。
ゆっくりでもいい、一歩ずつ、自分の人生を自分の手でデザインしていきましょう。
次回予告として
次回は、人生100年時代を見据えた「リスキリング(学び直し)」について。
新しいスキルを身につけ、可能性を広げていくための考え方や事例をご紹介します。

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