初めて聞いた「フェルミ推定」とは?
最近の就活は、本当に大きく変わりました。
紙の履歴書を手書きして提出していた時代から、今では多くが オンラインES。
適性検査も自宅で受けられる Web-SPI が主流になり、私自身も学生支援をしながら「変化のスピードが速いなぁ」と感じていました。その一方で、試験の一部は今でもテストセンターを利用した“監視下での受験”が続いています。
学生から相談を受けて 私自身も初めて耳にしたのが「フェルミ推定」や「ケース面接」。
「えっ、こんな高度な問題が今の新卒選考で出るの?」と驚いたほどです。
今回は、初めて聞いた方にもわかりやすく、読んだ人の不安が少し軽くなるように、
フェルミ推定とは何か、どう考えればいいのかをキャリア支援の視点からまとめてみました。
なぜ就活はこんなに“オンライン化”したの?変わる選考の形
ここ数年で、就職活動の選考は大きくオンラインへ移行しました。
- ESはほぼオンライン入力
- Web-SPIや玉手箱などの適性検査は自宅受験が増加
- 一方で、テストセンターでの受験も一部継続
- 一次面接はほぼWeb面接が定着
企業側の効率化と学生の負担軽減の一方で、
「オンラインだからこそ、データで“考える力”を見られる」
という傾向が確実に強まっています。
その象徴が フェルミ推定・ケース面接 と言えます。
最近よく聞く「フェルミ推定」ってそもそも何?
私が初めて聞いたときは、
「数式を使う難しい問題なのかな?」と身構えました。
実はフェルミ推定とは、
答えがわからないような大きな数字を、論理的に分解しながら推論していくこと
です。
たとえば有名な例では、
「東京には何人の電車通勤者がいる?」
「日本全国で1日に消費されるティッシュの箱はいくつ?」
など、“本当の数字は知らないけれど、仮定を積み重ねて推測する問題”。
ポイントは、
正解することより、問題の分解・考え方の筋道を見る
というところにあります。
【例題】「日本で1日に捨てられるペットボトルの本数は?」
実際にどのくらい捨てられているか、ほとんどの人は知りません。
しかし、フェルミ推定では次のように“分解して考える”ことで数字に近づきます。
考え方の手順(例)
- 日本の人口を仮定する
約1億2,000万人とする。 - 1日にペットボトル飲料を飲む人の割合を仮定
→ 30%が1本は飲むと仮定。 - 1人あたりの平均本数を仮定
→ 1人あたり1本とする。 - 計算する
1億2,000万人 × 30% × 1本
= 約3,600万本
もちろん、実際の数とは違います。
大事なのは、
「どう考え、どう数字を組み立てたか」
が明確になっていることです。
なぜ就職試験でフェルミ推定が問われるのか?
オンライン化によって、企業は “思考力そのもの” を可視化する評価 を重視するようになりました。
フェルミ推定が活用される理由は以下の通りです。
- 問題を分解し構造化できるか
- 仮説を立てて説明できるか
- 筋道の通った考え方ができるか
- 限られた時間で判断できるか
コンサル、総合職、IT企業などで導入が増加しています。
実は日常でも使っている“フェルミ的思考”
初めて聞くと「難しそう」と感じがちですが、
私たちは日常生活の中で自然と同じ思考をしています。
- 「この作業、30分くらいで終わりそう」
- 「コンビニには何人くらい今日来てるかな」
- 「今日は雨だからスーパーは混みそう」
つまりフェルミ推定は、
普段の“なんとなく”の推測を、論理的に言語化しただけなのです。
オンライン化が進む中で、就職選考では 「思考力をどう言語化できるか」 がますます重視されています。
フェルミ推定は難しい技法ではなく、分解して仮説を積み上げるシンプルな思考整理の方法です。
キャリア支援の現場としても、
学生が自信を持ってこうした考え方を説明できるよう、
今後さらにサポートの重要性が高まると感じています。

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