漢方で整える心と体(シリーズ2)

LIFE
はじめに
肩こり、冷え性、不眠、胃もたれ、更年期障害…。
多くの人が抱える日常的な不調に、漢方は「体質から整える」というユニークな視点でアプローチしてくれます。
前回に続き、代表的な症状ごとにおすすめの漢方処方(ツムラ品番つき)、セルフケアに役立つツボや生活習慣をまとめました。
【④】冷え性・むくみに効く漢方
冷え性・むくみを漢方でどう捉える?
手足が冷たい、体が重い…。漢方では「血の巡り」と「水分代謝」の乱れと考えます。
おすすめの漢方処方
- 当帰芍薬散(ツムラ23番):女性の冷えやむくみに
- 真武湯(ツムラ30番):体を温め水分バランスを整える
ツボでセルフケア
- 三陰交:足首の内側、冷えと婦人科症状に
- 湧泉:足裏の土踏まず、全身を温めるツボ
習慣の見直し
- 冷たい飲み物を避け、白湯を飲む
- 適度なウォーキングで血流促進
- 下半身を温める服装を心がける
まとめ
冷えやむくみは放っておくと疲労感にもつながります。漢方で内側から温めていきましょう。
【⑤】生理痛・PMSに効く漢方
生理痛・PMSを漢方でどう考える?
月経周期に伴う不調は「血の巡り」「気の滞り」と関係しています。
おすすめの漢方処方
- 桂枝茯苓丸(ツムラ25番):血流を促し生理痛に
- 加味逍遙散(ツムラ24番):イライラや情緒不安定に
ツボでセルフケア
- 気海:おへそから指2本下、婦人科トラブルに
- 血海:太ももの内側、血流を整える
習慣の見直し
- 下腹部を冷やさない(腹巻・温浴)
- 無理なダイエットは避ける
- ストレッチや軽い運動で血流を促す
まとめ
女性のリズムを支える漢方。自分の体と仲良くつき合うサポートになります。
【⑥】更年期障害に効く漢方
更年期を漢方でどう捉える?
のぼせ、発汗、不眠、気分の揺れ…。漢方では「気血水のアンバランス」が原因とされます。
おすすめの漢方処方
- 加味逍遙散(ツムラ24番)
- 当帰芍薬散(ツムラ23番)
- 桂枝茯苓丸(ツムラ25番)
ツボでセルフケア
- 太衝:足の甲の親指と人差し指の間
- 内関:ストレス緩和に
習慣の見直し
- 適度な運動(ウォーキング・ヨガ)
- 大豆食品を意識してとる
- 睡眠リズムを整える
まとめ
漢方は「心と体を丸ごと支える」視点で更年期に寄り添ってくれます。
漢方について
漢方は「症状を抑える」だけでなく「体質そのものを整える」ことを大切にしています。
同じ不調でも人によって合う処方が異なるため、自己判断ではなく薬剤師や漢方外来に相談するのがおすすめです。

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