「学び続ける資格が、誰かの未来を変える」

「キャリアコンサルタント」という国家資格をご存じでしょうか?
キャリア支援に関わる専門資格として国に認められていますが、その実態や取得までの道のりはあまり知られていないかもしれません。私自身も資格を目指すきっかけは、企業で退職者が続出し、同僚や後輩から相談を受ける日々の中で「安易に助言してはいけない、専門的に学んで支援したい」と感じたことでした。
今回は、そんな私の体験とともに、キャリアコンサルタントという資格に込められた思いをお伝えしたいと思います。
キャリアコンサルタントとは
キャリアコンサルタントは、個人のキャリア形成や就職・転職を支援する専門家です。2016年に国家資格化され、国が認める専門性を持つ資格として位置づけられています。働き方や人生に深く関わるため、理論と実践の両面から学びを重ねていくことが不可欠です。
資格取得までに必要な道のり
「合格率が高いから取りやすい資格」と思われがちですが、実際には決して容易なものではありません。まずは養成講座を受講する必要があり、その費用は30万円を超え、今では40万円近くにのぼります。数か月にわたって理論を学び、実技を磨いたうえで、学科・論述・実技の試験を突破して初めて取得できるのです。
取得後も続く学びと投資
キャリアコンサルタントは「資格を取って終わり」ではありません。5年ごとの更新が義務づけられ、研修や実務を通じて常に自己研鑽を続ける必要があります。私自身もCDA資格を保持し、日々の研修や現場での実践を通じて学びを積み重ねています。学び続ける姿勢そのものが、この資格に求められているのだと思います。
現場で感じるもどかしさ
一方で、こうした努力や投資が十分に理解されない現場があるのも事実です。資格があっても「特別なもの」とは見られなかったり、同じ職場でも認識の差があったり。資格保持者の思いや専門性が社会全体にまだ十分に浸透していない現状に、寂しさを感じることもあります。
それでも広げたい思い
それでも私は、この資格に誇りを持っています。人のキャリアや人生に寄り添えるからこそ、キャリアコンサルタントが活躍する場をもっと増やし、社会にその価値が広まってほしいと願っています。資格取得までの努力や継続的な学びは決して無駄ではなく、必ず誰かの未来を支える力になっていくと信じています。
結びに
同じ資格を持っている方も、これから目指す方も、この学びが必ず誰かの未来につながると信じて、一緒に歩んでいけたらと思います。キャリアコンサルタントという仕事の価値が、もっと多くの人に伝わりますように。
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