「主体的に動く」ってどういうこと?

キャリア支援

就職活動でよく耳にする「主体的に動ける人材」。多くの企業が求める人物像ですが、「具体的にどういうこと?」と疑問に思う人も多いのではないでしょうか。

ここでは、企業が面接で確認したい「主体性」の本質を解説します。これを理解して、皆さんの経験を「主体的に動いたエピソード」として魅力的に伝えられるようにしましょう。


1. 主体性とは、「指示を待たず、自ら考えて行動すること」

主体性とは、単に「言われたことを早くやる」ことではありません。以下の3つの要素が揃っている状態を指します。

  1. 現状を把握し、課題を見つける力: 「今、何が問題になっているのか?」「もっと良くするにはどうすればいいのか?」を、自ら考えられる力です。
  2. 解決策を考え、行動に移す力: 課題を見つけた後、どうすれば解決できるかを考え、実際に行動に移せる力です。
  3. 周囲を巻き込む力: 自分一人では解決できない課題に対し、周囲の人に協力を仰いだり、アイデアを募ったりして、目標達成に向けて周囲を巻き込む力です。

つまり、企業が求める「主体的に動ける人材」とは、現状を分析し、自ら課題を見つけて、周囲を巻き込みながら解決まで導ける人のことなのです。


2. 面接で「主体性」をアピールするポイント

学生時代の経験を話す際、以下のポイントを意識すると、あなたの「主体性」が面接官に伝わりやすくなります。

質問例:「学生時代に最も力を入れたことは何ですか?」

【悪い例】 「サークルで〇〇のイベントを開催しました。企画を任され、言われた通りに準備を頑張りました。」

【良い例】 「サークルで〇〇のイベントを企画した際、例年参加者が減少しているという課題に気づきました。そこで、参加者アンケートを実施して原因を分析し、SNSでの告知方法を工夫することを提案しました。他のメンバーを説得して新しい企画を実行した結果、前年比〇〇%参加者を増やすことができました。」

良い例の回答からは、以下の要素が明確に伝わります。

  • 課題発見力: 「参加者が減少している」という課題を自ら見つけている。
  • 行動力: 「アンケートの実施」「SNS告知の工夫」といった具体的な行動を起こしている。
  • 周囲を巻き込む力: 「他のメンバーを説得して新しい企画を実行」したことが伝わる。

このように、「なぜその行動をとったのか」という思考プロセスを具体的に話すことで、あなたの主体性を面接官にアピールできます。


3. 今からできる「主体性」を高めるための行動

主体性は、特別な経験でなくても養うことができます。日常生活の中で、以下のことを意識してみてください。

  • なぜ?を考える習慣: 日々の講義やアルバイトで、「なぜこの作業が必要なんだろう?」「もっと効率的にするにはどうすればいいだろう?」と疑問を持つ習慣をつけましょう。
  • アイデアを形にする練習: 思いついたアイデアを、一人で終わらせずに友人に話したり、実際に小さな企画として実行してみたりしましょう。
  • 感謝と協力を伝える: 何かを成し遂げた時、協力してくれた人に感謝を伝えることで、今後も協力してもらいやすい関係を築くことができます。

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