『脇役さんの就活攻略書』が教えてくれた「ありのままの自分」戦略
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1. 衝撃の共感!「脇役さんの就活攻略書」は、なぜこんなにリアルなのか
公務員試験からの民間シフト、「ポテンシャル採用」の壁、そして内定辞退の波に乗る増員採用。これらは、私自身がキャリア支援の現場で日々直面し、学生さんと一緒に乗り越えてきた「就活のリアル」そのものです。たまたま、ネットで記事を見つけてそこから興味を持ち本を購入しました。



この本を読み進める中で、著者が言う「脇役さん」の戦略は、まさに「特別なエピソード」がないと悩む学生さんの強みを引き出し、企業と学生がwin-winになるマッチングを実現するための本質的なアプローチだと確信しました。特に、私が支援する中で重要視している以下のポイントが、この本にはしっかりと詰まっていました。
- ポテンシャル頼みからの脱却: 「なんとなくできる」ではなく、冷静に自身の学びや経験を棚卸しし、「活かせる強み」を言語化すること。
- 企業を「一緒に選ぶ」視点: 一方的に応募するのではなく、自身の価値観と企業文化や仕事内容がフィットするかを吟味し、企業側にもそれを伝える重要性。
2. ポテンシャルだけでは通用しない!「強み」を「武器」に変える自己理解
就活の初期段階では、「自分にはこれといった実績がない」「学生時代にリーダー経験もない」と自信を失う学生さんが本当に多いです。かつての私も、そうだったのかもしれません。
しかし、この本が強調するように、企業が求めるのは「主役ばかりの組織」ではありません。多様な役割を担える人材です。
では、どうすれば「脇役」が「武器」を持てるのか? それは、「日常の経験」を深掘りすることです。
あなた自身の経験から、何気ない日常の行動や考え方の中にこそ、企業が求める再現性のある強み(例:課題解決力、チームへの貢献力、粘り強さなど)が潜んでいることを、この本は教えてくれます。**特別な「ガクチカ」を探すのではなく、あなたの「ありのままの学び」**を見つけ、企業が求める形に翻訳する作業こそが、内定への近道なのです。
3. 人事のリアル:「内定辞退」の波がもたらすチャンスと戦略
皆さんが気づきにくいかもしれませんが、私たちキャリア支援側から見ると、就活は企業側の事情によっても大きく動きます。
特にこの時期、内定辞退による増員採用で、企業から私のもとに「即戦力・ポテンシャルある学生はいませんか」と相談がくることは珍しくありません。これは、ポテンシャル採用で選考が進まなかった学生さんにとっての大きな逆転チャンスです。
このチャンスを掴むには?
- いつでも動ける準備: 自己分析や企業研究を怠らず、いつオファーが来ても即座に「自分は御社にフィットする」と論理的に伝えられる準備をしておくこと。
- 熱意を伝えるコミュニケーション: 「入社したい」という熱意だけでなく、企業が抱える課題とあなたの強みがどう結びつくかを具体的に示すこと。
この本が「ありのままの自分で、内定につながる」と語るように、小手先のテクニックではなく、自分自身を深く理解し、戦略的に企業を選ぶ姿勢こそが、人事の心に響く最高の武器になります。
最後に:あなたの「ふつうの経験」は、誰かのための「特別」な強みになる
「ありのままの自分で内定に繋げてほしい」—これは、私も心から願っていることです。
特別な肩書きや派手なエピソードは、時に目立ちますが、長く働き、貢献し続ける力となるのは、あなたの地に足の着いた「ふつうの経験」から得た確かな学びと行動力です。
就職活動は、自分を見つめ直し、人生をデザインする貴重な機会です。
あなたもぜひ、この本を手に取って、あなたの「脇役」な部分に潜む真の「主役級の強み」を見つけてみませんか?
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