キャリアコンサルタントの学びを日常に活かす「経験代謝」
キャリア支援
偶然の対話から確信の人生へ
キャリアにおける悩みは、学生さんの就職活動だけのものではありません。「転職を考える時」「人生の大きな決断に迫られた時」、私たちは誰もが立ち止まり、不安になります。
私はキャリアコンサルタントとして、JCDAのCDA資格を持ち、ある強力な理論を学んできました。それは、あなたの過去の経験を未来の「強み」や「自信」に変えるための道筋を示すものです。
その理論、「経験代謝(けいけんたいしゃ)」の真髄と、それがあなたの人生や転職、日々の成長にどう活かせるのかをご紹介します。
JCDAの根幹理論!「経験代謝サイクル」が示す自己成長の道筋
- 経験代謝とは?
- 定義: 経験代謝とは、私たちが過去の経験をただの出来事として終わらせず、その経験にまつわる感情や意味を深く味わい、そこから新たな気づきを得て、自己成長につなげていく一連の心理プロセスです。
- これは、単なる「振り返り」ではなく、経験と「人(自分)」との間で、意味が循環し、成長していくという考え方です。

ご覧いただいているのが、JCDAが提唱する「経験代謝サイクル」のモデル図です。このサイクルは、「人」と「経験」が相互作用し、成長を生み出すプロセスを表しています。- ① 経験の再現(人→経験へ): 相談者が、過去の出来事や、その時の感情、思考をありのままに語り、経験を「今、ここに」よみがえらせるプロセスです。
- ② 意味の出現(経験→人へ): 語られた経験の中から、それまで気づいていなかった自己概念(「自分はこういう人間だ」という認識)や、ありたい自分の姿が浮かび上がってきます。
- ③ 意味の実現(人→経験へ): 浮かび上がった自己概念やありたい自分を元に、次の行動や新たな解釈をもって経験に向き合うこと、つまり成長へとつながっていきます。
- 私たちキャリアコンサルタントは、このサイクルがスムーズに回るように、傾聴や共感を通してサポートしているのです。
転職・人生相談で活きる「経験代謝」の具体的サポート
- 日常の「さりげない相談」が持つ力:
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- 私が学生さんへの支援で行っている「ひたすら今までの経験や思いを話してもらう」という手法は、まさにこのサイクルの最初のステップ、「経験の再現」を促し、「意味の出現」のための土台を築いています。
- キャリアコンサルタントが担う役割:
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- 傾聴と共感の徹底: 相談者が、自分の「成功体験」だけでなく、「失敗した経験」や「後悔の念」まで、安心して話せる安全な空間を提供します。
- 質問で内省を深める: 「その時、あなたが一番大切にしたことは何ですか?」「その経験が、今のあなたにどんな影響を与えていますか?」といった問いかけを通じて、相談者自身が経験の裏にある価値観や独自の強みを発見できるよう導きます。
- 転職活動での活用:
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- 「なぜ前職を辞めたのか」というネガティブな経験も、経験代謝のプロセスを通せば、「自分が譲れない価値観」「次に働く環境に求めること」というポジティブな意味に変換され、自己PRや志望動機の確信となります。
経験から「強み」を見つけ出し、自律的な人生へ
- 気づきは「自分の言葉」で生まれる:
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- 経験代謝のクライマックスは、相談者が「ああ、だから自分はこれが得意だったんだ!」「この苦労があったから、今の粘り強さがあるんだ」と、自らの口で気づきを語る瞬間です。これこそが、「意味の出現」です。
- 「強み」は発見するもの、与えられるものではない:
- キャリアコンサルタントは、その気づきを客観的に言語化し、「あなたの『困難な状況でも諦めない忍耐力』は、あの経験から生まれたかけがえのない強みですね」とフィードバックし、「意味の実現」を後押しします。
- 人生全般への応用:
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- このプロセスは、仕事選びだけでなく、人間関係や趣味の選択など、人生のあらゆる場面で応用可能です。自分の過去を深く受け入れ、意味づけし直すことで、自己理解が深まり、他者に依存しない自律的な生き方へとつながります。
あなたの経験こそが、未来を創る羅針盤
あなたの過去に起こった全ての出来事は、決して無駄ではありません。経験代謝の視点を持てば、どんな経験も「未来の羅針盤」へと変わります。
私はキャリアコンサルタントとしての学びを活かし、あなたの「内なる強み」を呼び覚ますお手伝いをしています。
転職でも、人生の転機でも、まずは立ち止まって、あなたの「経験」と、それにまつわる「思い」を丁寧に紐解くことから始めてみませんか。

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