心理学者 バンデューラの自己効力感とは?
以前、自己肯定感についての記事を読んでくださった皆さん、ありがとうございます!
自己肯定感が「自分という存在をまるごと肯定する感情」だとしたら、今日ご紹介するのは、「何か具体的なことに挑戦しようとする時に湧き出る、強い『できる!』という感覚」です。
それが、心理学者アルバート・バンデューラが提唱した、キャリアを築く上で最も大切なエンジンのひとつ、「自己効力感(Self-Efficacy)」です。
自己効力感って、自己肯定感とどう違うの?
この二つはよく似ていますが、明確な違いがあります。
| 自己効力感(Self-Efficacy) | 自己肯定感(Self-Esteem) | |
| 対象 | 特定の目標や課題 | 自分という存在全体 |
| 例 | 「この資格試験に合格できる!」 | 「私は今のままで価値がある!」 |
| 役割 | 「行動」を起こすためのエネルギー | 「精神」を安定させる土台 |
自己効力感とは、「自分は、この状況で、この行動を成功させられるだろう」という確信のこと。この感覚が高いほど、私たちは挑戦を恐れず、困難に立ち向かい、粘り強く努力できるようになります。
効力感が高いと、人生どう変わる?
あなたの自己効力感が高いと、キャリアや日常生活で以下のような良いスパイラルが生まれます。
- 挑戦が苦ではなくなる: 「失敗するかも」ではなく、「なんとかなる!」と思えるので、新しいスキルや難しい仕事にも果敢に挑戦できます。
- 困難に負けなくなる: 途中で壁にぶつかっても、「どうせ無理だ」と諦めず、「方法を変えれば解決できる」と信じて粘り強く取り組めます。
- より高い目標を設定できる: 過去の成功体験が自信となり、次々に自分のレベルを上げる目標にチャレンジし続けられます。
「できる!」という感覚は、どうやって生まれるの?
バンデューラは、自己効力感を高めるための源泉(情報源)を4つ挙げました。これらの「栄養」を与えることで、あなたの「できる!」という感覚は育っていきます。
1. 遂行行動の達成(直接的な成功体験)
「一番強力な栄養!」
これは、自分で実際にやってみて成功するという体験です。小さなことでも構いません。難しそうな仕事をやり遂げた、資格試験に合格した、ダイエットに成功した…といった成功体験の積み重ねが、最も強く「私ならできる!」という確信を与えてくれます。
大きな目標に挑む前に、小さな達成可能な目標をいくつかクリアして、成功体験の「貯金」をしましょう。
2. 代理経験(他者の成功を見る)
「あの人ができたなら、私にも!」
自分と似たような人が、努力して成功する姿を見ることは、「自分にも可能性がある」という自信につながります。これが、ロールモデルやメンターが大切な理由です。
尊敬できる人や、少し先を行く人の話を聞き、「成功の道筋」を具体的にイメージしてみましょう。
3. 言語的説得(励ましやポジティブな声かけ)
「あなたなら大丈夫!」
信頼できる人からの励ましや、ポジティブなフィードバックは、行動を起こす勇気を与えてくれます。もちろん、自分で自分にかけるポジティブな言葉も重要です。
挑戦するときは、ネガティブな言葉を避けて、自分自身に「できる理由」を語りかけてみましょう。
4. 生理的・情動的状態(体の状態)
「緊張を『やる気』だと解釈する」
不安やストレス、動悸などの身体的なサインをどう解釈するか、ということです。緊張やドキドキを「失敗の前兆」ではなく、「体が本気を出す準備をしているサイン」だと捉え直すことで、パフォーマンスが向上します。
挑戦の前には、深呼吸や軽い運動などでリラックスし、体調を整えることも「できる!」につながります。
今日から「自分エンジンの燃料」を満たそう!
自己効力感は、生まれ持ったものではなく、育てていける能力です。
もし今、「自分には向いていない」「失敗するに決まっている」という気持ちがキャリアの足を引っ張っているなら、まずは「小さな成功体験」から燃料を補給し始めてみませんか?
あなたのキャリアを力強く推進する「自分エンジン」に、たくさんの「できる!」という確信を満たして、前向きに挑戦を続けていきましょう!

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